書評:ウェブ時代をゆく/梅田望夫

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 梅田望夫さんの新刊。感想から言うと、Webの世界の話よりも、ビジネスマンがサバイブして
いくために、いかにして「意識的に生きていくか」についてかかれている部分が印象的であり、
面白かった部分です。

 具体的には、第三章『「高速道路」と「けもの道」』、第四章「ロールモデル思考法」の部分。
とりわけ、自身の経験を交え、具体的にどうして行くべきかを記している「ロールモデル思考法」は
自分の頭の中でボンヤリと最近考えていたことが形にされており、目からうろこが落ちる内容でした。

 P119にて、ロールモデル思考法のことを、梅田さんは
なんでもありの「けものみち」を生き抜く知恵であり、「好き」を見つけて育てるための思考法
と定義づけており、その実現手段としては、
「外界の膨大な情報に身をさらし、直感で「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。
そして、その直感を受けた対象について、なぜその対象に引かれたのかを考え続ける

と書いております。

 また、ロールモデルの実例として、梅田さんはなぜコンサルタントの
道を選び、その中でどのような活動をしてきたかということが記されていきます。
 
 その後、P135においてロールモデル思考法は、
「願望から一歩進んで「自分の志向性をより細かく定義していくプロセスである」 
と、再定義され、その後のサバイバルには緻密な戦略を立ててコツコツと執行するとあります。

 そこで私が思ったのは、自分のキャリアパスの形成の仕方。

 前職の途中以降、漠然と「40代で企業のマネジメントを担う」という目標だけを定めて、多少は
意欲的に行動してきたつもりではありますが、何か考え方の核が足りないのではと自分でも
感じていた所があったのですが、ひょっとしたら、このロールモデル思考法が一つの解決策に
なるのではと感じたわけです。ここは一度自分のキャリアをこの思考法に基づいて整理して
みたいと考えております。

 そして、梅田さんが「好きを貫く」と言っていた内容も少しだけですが、理解できました。この
「貫く」と言う言葉は外界に対しての印象が強かったのですが、むしろ、「自分の中で、自分の
志向がどこにあり、そのために何をしたらいいかを追求し続けることだ」ということが、うまく
自分の中で消化できました。

 一方、第一章、第二章のGoogleやオープンソースの世界の話は、少し残念な所があります。
内容的に目新しい内容が少なかったことと、Webのオープンな世界を過大評価しすぎではないかと
思えたからです。(このあたりの考え方は、「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」でひろゆきが
書いている内容の方が個人的には正しそうな直感がしています。)

 もう一つ、残念な点を思うと、本のタイトルもWebに特化している印象を受けて、損しているかもと
感じました。やはり一番充実している点は、梅田望夫さんのサバイバル手段であり、この内容は
不変的な価値を持つと思うので、「ウェブ~」シリーズと思われることが、通常、ネットに直接関わって
いない方々にはマイナスに働くのではないでしょうか?

 ただ、その部分を補って余りある価値が、第三章・第四章には存在しております。ぜひ、ご一読
されることをオススメします。

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