書評:誰も知らなかったケータイ世代/市川茂浩
フロントメディア社長の市川さん執筆の本。内容としては既にある程度の期間、携帯電話関連の
ビジネスに従事している人よりは、携帯電話向けのビジネスを考えている人向けの本です。
内容としては、携帯電話に注目する理由を、Qlick.tvのユーザーデータを元に説明した上で、
若者がケータイ電話に求めることを「ケータイユーザー五原則」として挙げております。具体的には
・若者は、ケータイでいつでもつながっていたい!
・若者は、ケータイで何人もの役割を演じたい!
・若者は、ケータイで稼ぎたい!
・若者は、ケータイで秘密を持ちたい!
・若者は、ケータイで自己主張したい!
という原則になります。
そして、第三章では携帯電話が2Gの時代から3.5Gの時代になり、どのようにコンテンツが
変貌してきたか、「映像」「アプリ」「検索」等の立場から述べられており、その上で、第四章では、
今後どのようなサービスが求められるかについております。
その中でも個人的に勉強になったのが、P141からの「迷宮化が成功への鍵-ドワンゴ」の部分。
著者も書いておりますし、自分でもついそうあるべきと思う「サイトをわかりやすくする」「簡単にする」
という原則が携帯電話ではそれほど当てはまらないことがここでは書かれています。むしろ、豊富な
コンテンツを準備して迷路のようにサイト内を回遊してもらう方が、接触時間を増やせることとなり、
結果としていいビジネスを生み出せるとかかれています。ついついPCに慣れてしまっている人間に
とっては目から鱗な話でした。勉強になります。
さらに言うと、モバゲータウンがすごい理由と組み合わせて読むと面白いかもしれません。
ビジネスモデルと行動学の2面からケータイビジネスを捉えられるかと思います。個人的にも
もう一度、モバゲータウンの方も読んでみたいと思います。
(そういう点でも、本書は新書で出版された方がよかったのでは・・・と少し思ってしまいます。)
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