書評:ケータイ業界52人が語る「戦略」の裏側/石川温

| | コメント(0)

 ケータイ電話業界の各プレイヤーの現状並びに、今後の戦略について、元日経トレンディの記者で
ある著者が取材を元に書いてある本です。先日読んだ「誰も知らなかったケータイ世代」が若者を
中心としたコンテンツサイドの話を書いているのに対して、どちらかというとキャリアやメーカーや
機種に搭載されている機能について書かれております。(このあたりは著者のバックグラウンドが
でていて面白い所だと思います。)

 内容としては、現行の各キャリアの話から、電子マネー、マルチメディア(今の時代、この名称は
どうかと思いますが)関連ビジネス、そして、モバイルWiMAXまで網羅的に書かれています。
なので、マクロな視点から携帯電話ビジネスががどうなっていくか知りたい人にはいい資料に
なるのでは、といった感じです。

 その中で、個人的に興味を持ったのが。P240からP243にかけての内容。よく、ノキアやモトローラ、
サムソンに比べて世界的な競争力がないと言われる携帯メーカーが「端末ではなく、プラット
フォームやデバイスで世界進出を図る」という形でどのように活動をしているかが書かれています。

 具体的には、パナソニックとNECが作った、ケータイ向けLinuxOSやミドルウェアの共通基盤を
作る「エスティーモ」や、ドコモやサムソンがさらに加わった「Limo Foundation」という団体の存在が
書かれています。これらの組織は、立場的にはSymbianOSやBREWの対抗となるPFの構築を
目指しているわけですが、Googleの「Andoroid」が同じようなことしようと考えられます。
(* AndoroidについてはUEIの清水さんが書かれているCNETの記事を参照下さい。)

 と、そこで思ったのは、今後携帯電話で一番アツイのはこの分野では?ということ。

 携帯電話のビジネスは生活シーンとの連携やコンテンツ、表に出てくる端末についつい視点を
奪われがちになるのですが、Andoroidを中心に報道されていくだろうこのあたりの話は、
もっと注目してみたいと思います。

コメントする

ADs by Google

2009年3月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31