急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかになるクチコミの法則
10年前に企画され、7年前に書かれた刊行された本です。ただ、その内容は現在も通用します。
むしろ、現在も言われるヒット商品の法則のようなものは、この本の中にすでに書かれており、その
視点の鋭さは、非常に勉強になる本です。マーケティングの教科書として一冊読んでおいた方が
いい本です。
具体的な内容にうつりましょう。
クチコミがきっかけとして火をつけるということは、いつの時代の担当者も行いたいことですが、
なかなかそうは行かないもの。ただ、クチコミによる流行が起きるにはなんらかのポイントがあるの
ではないか、そのきっかけを上手く操作することで、クチコミを作り上げられるのではないかというのが
本書の主張で、NYの治安、ボルティモアの衛生問題といった公共の問題から、セサミストリートと
ブルーズ・クルーズといった児童番組までの幅広い具体例を用いつつ、そのクチコミの沸点である
「ティッピング・ポイント」がどのように形成されるかが説明されています。
以下、個人的な理解に基づくメモです。
1.ティッピング・ポイントを生む三つの原則はなにか?
→「少数者の法則」「粘りの法則」「背景の力」
2.少数者の法則にあてはまる人間のタイプはどのように分類されるか
→以下の三種類
スモールワールドを結びつける役割を持つ「コネクター」
豊富な情報を有し、情報を必要な人、場所に自主的に伝達すること能力を持つ「メイブン」
説得する技術を持った「セールスマン」
3.粘りの要素とはどういうことか?
→ある情報をターゲットとなる人物の記憶に残すための単純且つ決定的な方法のこと。
例えば、繰り返しだったり、説明の順序だったりという情報の引き立て方。
4.背景の法則の「背景」にはどのようなものがあるか
→時と場所の条件(ブロークンウインドウ理論)や小規模で緊密なグループの存在(150の法則)が
ある。人間の行動はこういった物事の背景に大きく左右されることがある。(カンニングや自殺の例)
それは、必ずしも大きなことではなく、些細なことの場合がある(落書きを消す→犯罪現象など)
5.結局、ティッピング・ポイントを押すにはどのようにする?
→3つの原則を突き詰めて考えた上で、限られた手段を一点に集中させる。
そして、もう一点、なるほどと思わされる言葉があります。以下、引用です。
社会的伝染を作り出すことに成功した人たちは、ただたんに自分が正しいと思ったことを
やっているのではない。よく考えた上で自分の直感を試しているのだ。
人々の中である出来事をはやらせるのに、「絶対」というものが存在しない、だからこそ、
考えて考え抜いた上で、自分の直感を信じることが大切だということと理解しましたが、
営業や企画としてフロントに立つ人間として、心に留めておきたい言葉です。
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