ハーバードMBA留学記を読み終えて
昨日のエントリーにも書いた「ハーバードMBA留学記」を読み終えました。
やはり印象に残ったことは、わかりやすい&引き込まれる力を持っているということです。
個人的な体験を書いている人の本でこれほど一気に読んだ本は梅田さん以来。
で、このわかりやすさの源泉はなんだろうということを考えてみました。結果、仮説として浮かんだ
のは、二人とも"cross-cultural"だからなのでは、ということ。もちろん、コンサルタントというバック
グラウンドがあるというのも大きな理由かもしれませんが、やはりそれよりも前者の理由が大きいかと。
(前職でお世話になってコンサルティング会社の人はそんなわかりやすいという印象がなかったので
コンサルタント=わかりやすい、という等式が僕の中ではできあがりません。)
岩瀬さんの本文中に「海外にいるから客観的に日本のよさを認めることができる」という趣旨の
言葉があり、それが一つのヒントになっていると考えているのですが、「海外にいる日本人」という
立場でいることが、客観性やファシリテーション能力といったものを自然と育んでいくのかもしれないと
いうことです。
(海外に住む人という立場、日本人という立場、というように異なる立場に自分をおいて物事を
考えるように自然となっていくのかもしれません)
もちろん、世の海外在住の人が両者ともこういった能力を持っているわけでもないし、単純に
海外に行ったからといって身につくわけではないと思うのですが、こういった経験がしている人を
うらやましく思います。
それでは、今の会社が海外に進出したときに赴任するか、という話があったり、次のキャリアで
アメリカまでMBAを取得しに行くか、といわれると、即答はできかねるのですが…。
(前者はともかく、後者は「学費・生活費」というひどくリアルな問題がかかわってくるので・・・
2000万かあ・・・。)
最後に備忘をかねて、印象に残っているページ、内容をリストアップすることにします。
・P52 LCA(Leadership and Corporate Accountablility)とビジネス・エシックス
・P92 インチュイットのケース
・P100 アントレプレナーシップの寺子屋
・P138 スタディグループ
・P161 秋葉広島市長の話
・P195 取締役会の役割
・P241 VC/PEコンファレンス2006
・P294 キャリアにおける、プランド・ハップンスタンスという考え
・P310 Meg Whitemanのキャリア上のアドバイス
・P316~ 一人の投資家との出会い
とりわけ、第6章の中にあった最後の3つは心を動かされるものでした。
とにかくこの本はキャリア形成、ビジネス上の問題解決、異文化の理解など様々な点において
堅苦しくなく学び、考えることができる良著だと思います。
若手のビジネスパーソン、及び彼らの育成の方はぜひ一読の上、後者の方々は教材として
採用することをお勧めします。もっとも、岩瀬さんのようにキャリアチェンジを早めてしまうかも
しれませんが・・・。それでも辞めた会社のことを「初めての恋人」と表現して、いい会社だと
他人に薦めてもらえるだけで効果的かもしれません。
僕は前の会社のことを昔の恋人とは思えますが、薦めるかというと・・・ですから。
本当に一年の最初に面白い本に出合えたことに感謝です。
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