書評:統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?/門倉貴史
先日の週刊ダイヤモンドで紹介されていた勝間オススメ本の一冊。
本書では、タイトルのとおりではあるのですが、ニュース等で発表される「平均値」「通説」「経済効果」「経済統計」等で発表される各種統計数字がどのようにできていて、どのようなブレが発生しやすいのかといったことが書かれておりますが、全般的に具体例が多く、わかりやすいです。(後半の経済指標については専門用語が増え、難しい内容となっておりますが)
本書を読んで思ったのは統計に対するアプローチ法について。具体的には、統計数字に接する際には
- 前提条件、算定基準を確認する。
⇒その数字がどのように作られているかを理解する - 前提条件を元に、数値を要素を分解した上で、各要素における変更条件を考える。
⇒数字=A×B×C+D×Eというように分解した上で、それぞれの要素に対しての妥当性、変更要因を検討する - 複数の数字の連関性については、関連しそうな共通要素を考える。
⇒AだからBと納得する前に、「AだからC」「CだからB」となる要素を探し出す。
といった視点を持つことで、その数字の持つ意味を考えることが大事ではないかということ。
第5章の地下経済の話し等、一部事例に対する検討が微妙に思える部分がありましたが、数字に接するアプローチをかえる意識をもつという点、読む意味のあった一冊。通勤最中の頭の体操としてもいいかもしれません。
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